超絶美形の主人公

ソルと対象的な美形の主人公

今作ではソルがダークヒーローとするなら、その対比として正統派ヒーローとも言える立ち位置にいるのが真の実の父親であり、初代から登場している『カイ・キスク』も忘れてはいけない。彼についてはその見た目からも分かるように、よくあるキャラクターの中に絶対1人はいる文武両道、容姿端麗、運動神経抜群で、さらに委員長気質も兼ね備えている優等生キャラだと言い切っていいでしょう。作中きっての美形キャラとなっているので、ソルのような粗暴さの中に見えるアニキ気質よりも、カイの清廉で凛とした立ち振舞の中に見える気品に惹かれる人も多いはず。

ギルティギアシリーズでは、このソルとカイの2人が常に全ての中心点に位置している。ただ一方でカイはソルに対して一時期鬱屈した感情を持ち、また自身の立場などもあってかシンと離れなければならないなど、最近思い始めた実は作中一の苦労人気質ではないのかと思い始めた。

そしてソルに対しても初期作から思い入れが強いものの、その感情はどちらかと言うと憎しみに近い嫉妬同然とも言えるものなのかもしれません。

ソルという存在

作中においてカイはあらゆる場面でその類まれな才能が賞賛されています。文武両道かつ、単独でギアと戦闘しても圧倒することが出来る戦闘力に加えて、さらに人格者と絵に描いたような人間性だった。そうした境遇に置かれてか、聖騎士団に所属した際にはわずか16歳という身の上でありながら騎士団長を襲名するなどあらゆる方面でその実力が認められている。ジャスティス復活の折には、国際警察機構にて長官を勤め、さらにその数年後にはイリュリア連王国の連王になるなど見せている。

けれどこうした自分を高めることに従事するのはそれだけ生真面目な性格が作用しているわけだが、同時期に所属していたソルはそんな彼の尊厳を逆撫でするには十分過ぎる存在だったのだ。何をするにしても己が信念を曲げること無く信じ続ける彼の姿は、カイにとって野蛮で鼻持ちならないものでしかなかった。ただそれ以上に誰よりもソルの実力を認めているのもカイであり、ソルが神器を持ちだして脱走した時も怒りに駆られ彼を追い続けたが、真実はずっと今まで付いていない本気の勝負をしたかったためだった。騎士団の時から決して本気を出さずとも自身を圧倒するだけの実力を有しているソルとの決闘はカイ自身が望んでいたことだったのです。

その後様々な縛りが絡みついてくるものの、ジャスティス封印以後はそれまでの険悪した感情こそ鳴りを潜めている辺り、思うところがあるように感じられる。

シンとの関係

そして気になるのが、ディズィーとシンとの親子関係についてだ。そもそもカイとディズィーとの出会いは敵同士として邂逅したものの、その圧倒的な実力差でカイはディズィーに撃ち負けてしまいます。その後に訪れたソルによってディズィーは討伐されるものの、後に公式情報では死亡させたディズィーとの間に愛を育むことになったのです。

結婚生活は約1年と短かったが、その間にディズィーはシンをお腹に孕んだ。ただその出産が鳥類の出産かと思わせる異常なものだったこと、さらに誕生した子供の成長スピードが早かったこともあって、人間とギアのハーフが自身のそばに居てはその身に危険が及びかねないとしてソルにシンを託すことを決めた。この時ソルはまだ幼い子供を手放すカイを酷く睨めつけるなど、嫌悪感をむき出しにしていたのだ。

守るためとはいえ、事実上捨てたと言ってもいいカイの行動はシンに父親への思いが複雑なものになってしまうのだった。シンが生まれた際には既に王という立場も合ったせいで家庭を顧みない生活をしてしまったことが関係して、関係は冷えきってしまいます。なんとかソルのフォローもあって、シンとの和解を果たすことは出来たものの、息子に呼び捨てにされるなど不遇すぎる立場なのは変わらないため、わだかまりが全て解消されたわけではないようだ。

ディズィーとの関係

息子とはあまり良好ではないが、妻であるディズィーとは内縁の妻ではあるもののきちんとした夫婦関係を構築していたといえる。夫婦生活と呼べるものはわずか1年ほどしかなかったものの、互いに思いやるなどおしどり夫婦と呼べるほどだったという。しかしシン出産後に起きたギア消失事件の影響によって、封印凍結されたことで消滅こそ免れたものの、これによってイリュリア連王国への襲撃事件を引き起こす原因を創りだしてしまう。

ディズィーに掛けられた封印は解けておらず、現在も封印解除に向けた作業が続行中だったが、SIGNにてその封印がようやく解かれたことでカイとシンとの再会を果たしている。一家揃ってだが、その間に息子との確執が広がって解消しきれていないため、今後が心配される苦労人カイが想像できる。